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マンガ・アニメ

マンガ・第3回 画力だけでは届かない。マンガ家に本当に必要な力

2027年4月に新設されるマンガ・アニメクリエイション学科。マンガ部門の顧問に就任された青木治道先生の第3回コラムを掲載しました。青木先生は長年、関西SFマンガ界を支え、『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の作者・士郎正宗先生を見出したことでも知られています。マンガ制作の未来や、プロのマンガ家として活躍するために必要な資質について、全6回にわたってお届けします。

マンガ家を目指している人の多くは、「もっと絵が上手くなりたい」と思っていることでしょう。

もちろん、画力は大切です。でも、絵を描き続けていれば必ず、画力は伸びます。プロのマンガ家でも、デビュー当時と絵柄が大きく変わることは珍しくありません。

では、マンガ家になるにあたって本当に必要なものは何でしょうか。それは読者に「続きが読みたい」と思わせる力、つまりストーリー作り」能力です。ストーリー基本を学ぶ方法として、4コママンガは非常に良い練習になります。何かが始まり、展開し、変化が起き、最後にオチや余韻が来る――4コママンガには、物語の基本となる「起承転結」が凝縮されているからです。

長編マンガでもこの流れは基本的に変わりません。細かく見れば、小さな起承転結の積み重ねでできていることがわかるはずです。自分の好きなマンガも「なぜ続きが気になるのか」「どこで読者を引き込んでいるのか」と見直せば、ストーリー作りの勉強になるでしょう。特に重要なのは「起」です。つまり最初の数ページで「続きが気になる」と思わせられるかどうかが、カギになります。

もし作品づくりに行き詰まっているなら、「起承転結がきちんと描けているか」「最初に読者の興味を引けているか」を見直してみましょう。この積み重ねが、ストーリーを作る力を鍛えます。 最近は「作画」と「原作」に分かれてマンガを描くケースも増えています。絵よりも物語づくりに強みがあるなら、マンガ原作者の道を進むことも考えてみましょう。すべてを一人でできなくても、自分の強みを生かしてマンガに関わる方法はあるのです。

青木治道先生 プロフィール

株式会社青心社代表取締役。関西大学SF研究会創設者。大阪市西区に株式会社青心社を設立。特に士郎正宗氏の初期作品である『アップルシード』をはじめとする著作を多数出版。活字部門である「青心社文庫」レーベルでは、H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話シリーズを翻訳出版するなど、SFファンにとって価値ある作品を提供している。

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